インフルエンザについてわかっていること

川合耳鼻咽喉科 ver.060215

インフルエンザとは

インフルエンザウイルスの感染によって起こる、突然の発熱(38度以上が普通)、筋・関節痛、腰痛、全身倦怠感、食欲不振、咳、痰、のどの痛みを主な症状とする病気。ほとんどが冬期に流行します。

患者に接触してから発病するまでの期間

通常1日~2日間

熱が下がるまでの期間

発症(症状が出始めたとき)から3日~4日が普通

人に移しやすい時期

発症から24時間~48時間

治療方針

【発症から48時間以内に受診した場合】
鼻汁を採取、インフルエンザ診断キットでウイルスを検出し、診断をつけます。
このキットで
・インフルエンザと診断された場合、副作用について説明の上、抗ウイルス剤、解熱剤を処方します。
・インフルエンザと出なかった場合 解熱剤、必要であれば抗生物質を処方します。

【発症から48時間以降に受診した場合】
すでにピークを過ぎたと判断、解熱剤等で経過を見るのが基本です。
もちろん例外も多々あります。(インフルエンザ診断キットを使用しないことも多い)

【重症の場合】
肺炎などを疑い、聴診はもちろんですが胸のレントゲンを撮ります。

治療効果

当院は主にタミフルを使用しています。タミフルを使用した場合、多くは翌日から翌々日には解熱します。副作用はほとんどありませんが、2人の少年が異常な行動の末に死亡した報告が見られます。納得の上でご使用いただいています。タミフルは予防にも有効ですが、保険がききませんので自費扱いになります。

インフルエンザワクチンの効果

ワクチンを打ったのにインフルエンザにかかる方もおられますが、統計的に見ると有効であることが証明されています。運悪くかかった方は軽くすんでよかったと思ってください。65才以上の方、集団生活に関わる人、慢性の呼吸器・心臓疾患、糖尿病、腎不全、重症肝障害の方にはワクチン接種を特におすすめしています。ちなみに当院スタッフは全員ワクチンを打っています。

鳥インフルエンザとは

インフルエンザウイルスは人間にも鳥にも豚にも感染します。このウイルスは変異を繰り返し、ときには病原性の強いウイルスが発生し大流行を来します。現在強い病原性を持ったインフルエンザが鳥に発生しており、人間に広がるのを防止すべく世界中で共同作戦がとられています。

薬の効かないウイルスが流行したら

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